研修紹介:資料の読み込み力トレーニング:前編

初めまして、パースペクティブ株式会社の蝦名と申します。
私は2022年3月にパースペクティブに入社しました。
入社後2ヶ月間の研修期間では、「製薬の基礎知識」と「コンサルタントコアスキル」という大きく2種類の研修を受けてきました。


コンサルタントコアスキルは、基本編と応用・実践編に分かれており、本記事では、コンサルタントコアスキルの応用・実践編で学ぶ「資料の読み込み力トレーニング」について、前編・後編の2部に分けて紹介していきます。


記事の構成は以下のようになっています。

前編:

    • 資料の読み込み力トレーニングとは?

後編:

    • 資料の読み込み力トレーニング:実例
    • まとめ


それではさっそく、前編の「資料の読み込み力トレーニングとは?」に、入っていきましょう!



資料の読み込み力トレーニングとは?

資料の読み込み力トレーニングとは、多角的な視点で仮説を導きだし、問題解決する思考力を養うことを目的としたトレーニングです。


このトレーニングを通じて、以下の2点ができることをゴールとしています。

  • 洞察力・想像力を駆使して、多角的な視点で物事を捉えられるようになる。
  • 事実・解釈・行動を区別して、自分の考えが説明できるようになる。


トレーニングは以下の流れで行います。

  1. グラフが提示されます。
  2. そのグラフから何が読み取れるのか、事実と解釈とを分けて、資料を読み取ります。
  3. 参加者同士で意見を出し合い、ディスカッションを行います。
  4. 事実・解釈をもとに、特定の立場の人を想像して、どのような行動をとるのかを発表します。
    例)あなたが厚生労働省の官僚だったら、どのような対応を取りますか?


トレーニングを行う中で、事実・解釈・行動を分類するために、「空・雨・傘」フレームワークを使います。


「空・雨・傘」フレームワークとは、事実・解釈・行動を分けて考え、自分の考えをわかりやすく伝えられるようにする考え方です。


以下はフレームワークの説明です。

この図では、「空を見上げると、雲が多くある。雨が降りそうだから、傘を持っていこう」という一連の流れを、事実・解釈・行動の3つに分類して、整理しています。

「空を見ると雲が多い」という事実があった時に、「雨が降りそうだ」と解釈・推測をします。事実・解釈をもとに、「傘を持っていこう」という具体的な行動・判断をする、という流れになります。

最後の、具体的な「行動・判断」について、「行動・判断」は人の立場によって変わります。

例えば、雨が降りそうだ、と解釈した時の行動として、小学生なら、傘を持っていく、長靴を履いていく等が挙げられますが、その母親なら傘を持っていくように子供に伝える、といったことが想定されます。


「空・雨・傘」フレームワークを使うことで、一連の流れを、事実・解釈・行動の3つに分類し、整理することができます。整理することで、自分の考えをわかりやすく伝えることができるようになります。


今回の前編では、「資料の読み込み力トレーニングとは?」について、説明してきました。

後編では、今回紹介した「空・雨・傘」フレームワークを用いて、実際に資料の読み込みを行っていきます。



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