研修紹介:資料の読み込み力トレーニング:後編
こんにちは、蝦名です。
前回の「研修紹介:資料の読み込み力トレーニング:前編」では、「資料の読み込み力トレーニング」とはどのようなトレーニングなのか、についてご説明しました。
今回の後編の構成は以下のようになっております。
- 資料の読み込み力トレーニング:実例
- まとめ
- おわりに
それでは、資料の読み込み力トレーニングの実例に入っていきましょう。
資料の読み込み力トレーニング:実例
下のグラフ*を用いて、資料の読み込みを行っていきます。
前編で紹介した「空・雨・傘」フレームワークを使い、事実・解釈・行動に分類していきます。
まず、この資料から読み取れること(事実)を記載していきます。
事実として、私は以下の点を読み取りました。
- 日本・米国・欧州というくくりで比較した時に、日本企業の売上高が低い。
- 国単位で売り上げを比較した時に、アメリカの売上高が突出している。
- 日本と欧州の各国、例えば日本とドイツ、日本とデンマーク、を比較した時に、売上高では日本の企業も負けていない。
- 欧州の中で、スイスの売上高が高い。
- 医薬品売上高上位30社の間で、複数の買収・統合が行われている。
続いて、事実をもとに、推測(解釈)していきます。
解釈として、私は以下の点を考えました。
- ファイザーやロシュなどの売上高が高い企業は、他社を買収・統合して拡大しているのではないか。
- スイスの売上高が高いのは、スイスは法人税が低いため**大企業がスイスに集まりやすいからではないか。
- 日本の売り上げが低いのは、製造販売承認申請に関する規制や、薬価への規制が他の国と比べて厳しいからではないか。
- 日本の売り上げが低いのは、薬の研究開発が進んでおらず、新薬の数が少ないからではないか。
ここで挙げた解釈が妥当であると立証できた場合、厚生労働省の官僚の立場から、どのような行動がとれるのかを考えていきます。
厚生労働省の官僚としての行動として、私は以下の点を考えました。
- 欧米と日本との規制を比較し、日本の厳しい規制の洗い出しを行う。厳しい規制に対し、緩和した規制を考える。(例えば製薬企業に有利となるような薬価制度の改革を行う。)
- 製薬企業が研究開発に力を入れられるような施策(助成金を出す等)を考える。
このように、「空・雨・傘」フレームワークを使うことで、事実・解釈・行動に分類して、自分の考えを整理することができました。
まとめ
今回は厚生労働省の官僚という立場から、事実・解釈を踏まえて考えていきましたが、様々な人の立場から考えることで、多角的な視点で物事を捉えることができるようになります。
ただ解釈するだけではなく、問題を設定し、その問題を解決するにはどのような行動をとるべきか、というところまで考えると、より思考力を高めることができると思います。
是非、グラフや資料を様々な人の立場から、事実・解釈・行動に分類して、分析してみてください。
おわりに
前編・後編の2回を通じて、パースペクティブ株式会社の研修の一部である、「資料の読み込み力トレーニング」について説明してきました。
この研修を通じて、私が学んだことは2つあります。
- 事実・解釈・行動を明確にすることで、自分の意図を正しく伝えることができる。
- 様々な立場の人になって事実を見たときに、事実の捉え方、解釈、行動が変わってくる。
一見当たり前のようなことですが、この当たり前を意識してできるかどうかで、思考の幅と深さが異なってくると実感しました。
今後もこれらを意識して、活動していきたいと思います。
ありがとうございました!
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